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自身の資産を、どのような形(銀行預金、国債、株式、土地など)で、どれだけずつ保有するのが、あなたにとって望ましいだろうか?
どの学生であっても、就職後に徐々に貯金が積み上がっていくに従い、この問いに必ず直面することになる。また、退職金や相続などで、自身(や近親者)にまとまったお金が入った場合も、この問いに答える(あるいはアドバイスする)必要が出てくる。
実は、いくつかの前提のもとではあるが、この問いに対する理論的に「正しい」答えは、すでに明らかになっている。それは決して、なんとなく儲かりそうだと自身が予想する一銘柄に、全額投入することではない。
この講義の受講者は、まず、ファイナンス論が提示するその問いへの答えを理解することになる。そして、その知識を自身の将来における投資判断へと結びつけられるようになる。
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証券から得られるリスクとリターンの考え方、複数銘柄への分散投資の効果、および最適なポートフォリオの導出を学習する。それらを学ぶため数学的な基礎として、確率変数の概念も併せて学習する。
講義では、数値例を用いた演習を繰り返し行う。電卓か、電卓ソフト(無料のもので構わない)をインストールしたスマートフォンを持参することが望ましい。
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どの資産をいくらずつ保有すれば、目標とするリターンをより少ないリスクで実現できるのかを、いくつかの仮定の下で、理解し説明できるようになる。さらに、その知識を自身の投資に応用できるようになる。
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基本的に、パワーポイント資料に基づいて講義を行う。毎回、序盤に課題の解説を行い、中盤以降で現代ファイナンス論を学ぶ。
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第1回 個別資産の収益率 第2回 ポートフォリオの収益率 第3回 空売り 第4回 確率変数と期待値 第5回 分散・標準偏差 第6回 問題演習1 第7回 同時分布と分散化の効果 第8回 期待値・分散の簡易計算 第9回 2資産への最適投資 第10回 安全資産 第11回 問題演習2 第12回 資産3種への発展の準備 第13回 接点ポートフォリオ 第14回 最適投資 第15回 資本資産価格モデル(CAPM) 第16回 問題演習3
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3回行う問題演習の出来によって、次のように成績判定する:
AA. 3回いずれの問題演習においても、応用問題が解ける A. 2回の問題演習において応用問題が解け、1回においては基礎問題のみ解ける B. 1回の問題演習において応用問題が解け、2回においては基礎問題のみ解ける C. いずれの問題演習においても、基礎問題しか解けない F. 基礎問題が解けない
課題の提出が少ない学生は、それに応じて上記の基準から1段階から3段階まで、成績を下げる。
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数学的な予備知識は不要であるが、2年次科目の『金融論』を受講済であることが望ましい。
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4532134587
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金融工学入門
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デービッド・G・ルーエンバーガー 著,今野浩, 鈴木賢一, 枇々木規雄 訳,Luenberger, David G, 1937-,今野, 浩, 1940-,鈴木, 賢一, 1968-,枇々木, 規雄, 1965-,
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日本経済新聞出版社
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2015
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4254290160
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ファイナンス理論入門 : 金融工学へのプロローグ
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木島正明, 鈴木輝好, 後藤允 著,木島, 正明, 1957-,鈴木, 輝好, 1967-,後藤, 允, 1978-,
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朝倉書店
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2012
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4595308590
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数理ファイナンス
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津野義道 著,津野, 義道, 1944-,
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放送大学教育振興会
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2008
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4502472905
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コーポレート・ファイナンスの考え方
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古川浩一, 蜂谷豊彦, 中里宗敬, 今井潤一 著,古川, 浩一, 1938-,蜂谷, 豊彦, 1962-,中里, 宗敬,
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中央経済社
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2013
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